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TRPGエッセイ
 日々是RPG

27.ルールを眇めに見てみよう(2)〜ソードワールドRPG〜
  

 さて、この危険なゲームレビューもようやく第二回。

 ……

 ……

 ごめんなさい(陳謝)。

 もはや何を言い訳しても私の遅筆ぶりが治るわけでもないので、早速本題に入ろう(居直り)。



 今回は、おそらく日本一有名な和製ルールであろう「ソードワールドRPG」。

 一応私は文庫本からのユーザーである(ほとんどGMしてないけど。それでも上級ルールまでは買って読みました)。TRPGのルールとしては、内容といい、値段といい、初心者でも気軽に挑戦できるのが、このソードワールドだったように思う。

 現在では考えられないが、かつてはTRPGのルールが文庫でガシガシ出ていた。そのブームを作ったのもおそらくこのルールだろう。

 コミックマーケットを覗いてみると、やはり扱っているサークルが一番多いし、いまだにTRPGの王座に君臨していると言っても過言ではない。



 それが、ソードワールドRPG(文庫版)なのだ!



 ……(笑)。

 個人的に、「完全版」は好きではない。ハードカバーは傷が気になる。本自体が重いので、プレイ中に開いておくのが困難だ。咄嗟にものを調べようとした時に、文庫版ほど探しやすくない。

 もっとも、完全版の方が好きだという向きも皆無ではないと思うので、その辺りは好みの問題として片付けよう。



 このルールの最も優れたところは、「6面ダイス2個で全ての判定が可能なこと」ではなかろうかと思う。

 最初は戸惑った「レーティング表」も、慣れてしまえばつまずくことはないし、クリティカルの爽快さもなかなかのものだ。

 モンスターもメジャー所が揃い踏みしているし、キャラクターも技能によりある程度カスタマイズができて、「ファイターはやり飽きた〜」などという文句も出にくい。



 そして何より優れている点は、ソードワールドは基本ルール一冊でもある程度遊べることである。

 もちろん、上級ルール(追加モンスター等)があればそれに越したことはない。が、サプリメントがなければ遊べないルールとは明らかに一線を画している。

 TRPGという知名度の低いゲームを普及させる上で、これは最も理想的な形と言えただろう。事実、TRPGを最も世に知らしめたのはおそらくこのゲーム(文庫版)である。ちなみに手元の奥付を見ると、平成元年4月10日初版、平成元年11月20日第六版とある。一年と経たぬ内にこれだけの増刷を重ねているのだから、やはり日本一有名なルール、という評価は誤りではない。



 と、基本的に褒めちぎりに近い評価だが、このゲームにも欠点がないわけではない。

 使い勝手の悪い(もしくは使いどころの分からない)魔法が多い。データがあっても実際には戦闘なんかしないであろうモンスターが結構含まれている。モンスターレベルという目安に対して、個々の強さがまちまちである。その他、細かいことを言えばきりがないのだが、それでもソードワールドを遊び続ける人口が多いのは、他のどんな市販ルールよりもバランスが良いからであろう。

 ルールに示されている指針に従っていけば、初心者でも何とかGMを務めることができる。まさにTRPGの入門書として、このソードワールドRPG(文庫版)は実に重要な役目を果たしたのだ。



 …今回、ルールの内容にはほとんど触れてないですが(笑)、以上のような理由から、氷山的うがった評価は次のとおり。




『以前出して売れたルールをハードカバーにして再販かけりゃいいってもんじゃありません』。



もとい



『SNE最大の過ちは、ソードワールド支持者が次に遊びたくなるような優れた和製ルールを発表しなかったこと」』。




…やっぱり喧嘩売ってますね(笑)。


 

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