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TRPGエッセイ
 日々是RPG

20.小さなこだわり〜私のキャラはこんな顔〜
  

 今回もまた、TRPG自体とはあまり関係のない話かも知れない。



 TRPGのキャラクターシートには大抵「キャラクターの容姿」を描くための欄がある。ここを埋めることなくプレイする方も多いだろう。リーブルでも男性陣はまったくイラストを描かないので、そこをメモ欄に代用していることがほとんどである。



 私自身は絵を描くのが好きなので、キャラクターを作ると必ずイラストを描いている。キャラクターの名前や性格を考えあぐねた時など、逆にイラストを先に描いて、そこからイメージを膨らませることもある。

 私にとって、この欄は他の部分―例えば能力値や技能といった、ゲーム上必要不可欠のデータ等―と同じくらい重要なのだ。そのキャラクターの容姿を描き込み、具体的なイメージを表現することによって、私のキャラクターには息が吹き込まれるのである。



 お人好しの、ちょっとぼーっとした女の子の場合はやや垂れ目気味に、口元には笑みを。お姉さまタイプであればやや冷たく妖艶な雰囲気で、等々……。

 はっきり言って絵描きと言うもおこがましい私の絵には、あまりバリエーションがない。こう言い切ってしまうと自分でも悲しいが、せいぜい顔のパーツがちょっと違うとか、髪形や髪の色が違うとか、その程度で必死に差をつけているに過ぎない。それでも視覚的に訴えるものがあるか否かは大きな問題なのだ。



 私が本格的にTRPGを始めた1995年6月から、一枚も捨てずに蓄積したキャラクターシートは実に数百枚にのぼる。それらのほとんどにイラストが入っているから、我ながらよく描いたものだ、と思う。



 古いものから順に見ていくと、自分のイラストの遍歴が分かって少し楽しい。最初の頃は輪郭を先に描いていたのだが、いつの頃からか目を最初に描くようになっていて、少しバランスが変わっている。眉の形も違う。唇の描き方も変わった。自分なりに試行錯誤していることが分かって(古いイラストは体を掻きむしりたくなるほど恥ずかしいのだが)、ちょっと愛しかったりする。



 キャラクターによって、イラストの力の入り具合が違うのも面白い。



 例えば、長く続いたキャンペーンで用いたキャラの場合、描き直しに描き直しを重ね、自分でもかなり満足のいく絵に仕上がっている。長く遊べば当然愛着も湧くので、生半可な絵では自分が納得できないのだ。だから、キャンペーンが面白く、かつ長く続くほどに、イラスト欄は消しゴム跡と筆跡ですごいことになっていく。時には遂に穴が開いてしまい、新しいキャラクターシートに書き直すことすらある。大した絵がかけるわけではないのだが、それでも私にとってはかなり大きな問題なのである。



 ちなみに、今まで描いたイラストを見ると、セミロングの女の子が一番多く、次にロング、そしてショートと続く。アクセサリはチョーカー、ピアスorイヤリングが基本で、これがネックレスに変わったりする。デザインは……さして変わらないのが少し痛い。

 服は鎖骨の見える程度に開いたものとハイネック(軍服多し)がほぼ同数。現代モノだとキャミソールなども多い。その時々の流行を取り入れたりしていることもある。



 こうしてイラストを見ていると、当時のキャンペーンの様子などが思い出されて少し懐かしい。そういえば、この娘はあんな風に不幸になったんだっけ……(おいおい)。



 ゲーム上必要不可欠というわけではない。でも、そこにイラストがあるだけで、ほんの少し愛着の度合いが違ってくるものだ。

 いつもそこを空欄にしているみなさんも、何かの写し絵でいいから、時にはキャラクターの顔を描き込んでみてはいかがでしょう?



 本当に小さなことだけれど、いつもより少しだけ、キャラクターが愛しくなるはず。


 

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