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![]() N市で起きた不思議な事件 case.1 |
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親しい者の死によって、深まっていく真相。 殺人の理由。 『かなえ』の正体。 影の裏側に隠れた真実。 それらがすべて、明らかされようとしていた。 |
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◇GM では前回からすぐにはじめます。 しばらくすると警察が到着します。現場検証などを行い、権藤の自殺ということでかたづけられますね。 ◇岡部 自供したと言っておく。 ◇GM で、安岡は自然公園の池の中に浮かんで死んでいたということで、そちらも含めて調べるようですね。 ◇松岡 僕の傷は治るんでしょうか? ◇GM 取り敢えずの治療で動けるようになるよ。 ◇松岡 そうか。なら肉離れと一緒だ。(肉離れになったら歩けないって!) ◇GM 2週間の静養は必要だね。 ◇松岡 はいはい。 ◇GM で色々あり、君たちは少し奇麗になった事務所のソファーに座っている。 ◇松岡 「どうします先生」 ◇岡部 「この事件に関わって生きている奴は手を上げよう」 ◇岡部&松岡 「はーい」 ◇茜 「手を上げろってここにいる人しか上げられないでしょう(笑)」 ◇岡部 「そうだけどさ」 ◇茜 「何すっとぼけたこと言ってんの(笑)」 ◇岡部 「取り敢えず確認ということで」 ◇松岡 「先生。権藤が言ったことは本当なんですかね?」 ◇岡部 「というと?」 ◇松岡 「殺したって……」 ◇岡部 「裏は取れないと思うが、そうだと思うよ。ただ、権藤がやったのは十字架の事件(第4話)だけじゃないのかな」 ◇松岡 「権藤の裏に誰かいるってことですよね? ならその主犯が茜のお父さんを殺させたってことになるから、主犯は何が目的だったんですかね?」 ◇岡部 「これはゲームじゃないかな? 明らかに我々に対する挑戦と読めるメール。そして『かなえ』からのメッセージ」 ◇松岡 「どう考えても俺たちの知り合いなんじゃないですか?」 ◇GM それと寺田の部屋からも権藤の拳銃の弾が発見されたので、寺田の殺しも権藤の犯行と断定されたそうです。 ◇岡部 「何らかの形で権藤たちを操つることが出来たのは……、人の心理を専攻している池上しかいない!」 ◇GM でも催眠術をかけたとしても、人の心には殺人はいけないことだというモラルのようなものがあるので、難しいですね。 ◇松岡 薬物とかを使って……。 ◇岡部 「『かなえ』っていうのが良くわからん。多分女の名前だろうな」 ◇松岡 「多分。取り敢えず池上とっちめてみます?」 ◇茜 「でも何の証拠もないよ」 ◇岡部 「惚けられたら終わりだからな。確証はない」 ◇松岡 「そうですね……」 ◇岡部 「まあいっか。電話する」 池上くんに電話する。 ◇GM 「はい。池上です」 ◇岡部 「うーい」 ◇GM 「ああ岡部さん。運ばれてきましたよ。参っちゃいますよね」 ◇岡部 「参っちゃうな。 今日飲み会あるんだけど来ない?」(急だな、おい) ◇GM 「何の飲み会ですか?」 ◇岡部 「池上くんにいっぱい協力してもらって、今日はおごろう会」 ◇茜 (笑)。 ◇GM 「まあいいですよ。今夜は空いてるし」 ◇岡部 「じゃあうちの事務所でやるから」 ◇GM 「6時頃仕事終わるので、後で電話します」 ◇岡部 「うん」電話を切って、 「ということだ」 みんなに説明する。 「何か怪しいところがあれば、ピピッとくるはずだ」 ◇茜 「ピピッとくるんだ(笑)」 ◇GM それまで事務所にいるんですか? ◇岡部 パーティーの準備をする。飾り物とか。 ◇茜 「1回家帰って着替え取ってくるね。ここんとこ泊まりだったから」 ◇岡部 「そうだな」 ◇GM では茜ちゃんは家に帰り、2人はパーティーの準備をするわけですね。 ◇一同 はーい。 11月2日 PM7:00 鈴本邸 ◇GM 茜ちゃん。君が家に帰ると珍しく母親の弥生さんが帰って来ているようですね。 ◇茜 帰って来てるのか。何か顔合わせるの気まずいな。 「ただいまー」 ◇GM 返事はないね。 ◇茜 「ママー?」 ◇GM リビングにいるようですが、8本ぐらいの空になったワインのビンが転がっている。 ◇茜 飲んでたのか……。 「飲みすぎは体に良くないよ」 ◇GM 君の声を聞くと、 「あら帰ってたの?」と結構酔っているようだね。 ◇茜 「ちゃんと食べてから飲まないと吐くよ。食べてからでも吐くか」 ◇GM 「娘に説教されるなんてね。知ってるんでしょう茜?」 ◇茜 水を持ってきてあげる。 「はい」 ◇GM じゃあ弥生さんは手で顔を覆いながら、 「まったく。やってらんないわよ。 またよ。またいなくなっちゃった」 ◇茜 ふう。(溜め息をつく) ◇GM 「アハハハハ。みんないなくなるのね(笑)」と言いながらワインをラッパ飲みする。 ◇茜 「もうやめなよ(泣)」ワインのビンを押さえて。 ◇GM 「今日も三郎のところに行くんでしょう? 早く行きなさいよ!」 ◇茜 「でも……」 ◇GM 「早くしないとあなたも逃げられるわよ」 ◇茜 「おじさんは何処にも行かないよ……」 ◇GM 「もういいわ。早く行きなさい」 ◇茜 「今日は行かない」 ◇GM 「早く行きなさいって言ってるでしょう」 ◇茜 「私がいないとまた飲むでしょう?」 ◇GM 「飲んじゃ悪いの?」 ◇茜 「こんなことしてたら体壊れちゃうよ」 ◇GM 「うるさいわよ。何でいちいちあんたにそんなこと言われなきゃいけないの! 早く行きなさいよ!」 ◇茜 「やっぱり邪魔なんだね……」 ――しばしの沈黙―― ◇GM 「そうよ。本当は子供なんか、子供なんか欲しくなかったのよ……」 ◇茜 「欲しくなかったけど、できたから仕方なく生んだ? 生んでしまったから仕方なく育てた?」 ◇GM 「あの人が欲しいって言ったからよ! 私は子供なんか欲しくなかった。子供なんて……」 ◇茜 「ごめんなさい。それでも私、帰る場所はこの家だと思ってたよ(泣)」 そのまま荷物をまとめて出て行きます。 ◇GM はい。 11月2日 PM8:00 探偵事務所 ◇GM しばらくすると茜ちゃんが荷物を持って戻ってくるね。 ◇茜 「うぅぅ(泣)」 ◇岡部 「どうした? 喧嘩でもしたか?」 ◇茜 「何でもない……」 堂々と勇の部屋に荷物を置く。 ◇松岡 部屋を取られた。 ◇岡部 「しょうがないな。おまえの部屋は無くなったか」 ◇松岡 そんなー。でも言いづらいので何も言わない。 ◇茜 「勇くん何食べたい?」 ◇松岡 「体を治すには焼肉だ!」 ◇茜 「焼肉かー? じゃあ焼肉を作ろう」 ◇GM そうやって焼肉を作っていると、6時頃電話が鳴る。 ◇松岡 「はーい。探偵事務所です」 ◇GM 「あ、池上です」 ◇松岡 「どうも」 ◇GM 「今から行くって伝えておいてくれる?」 ◇松岡 「はい。わかりました」 ◇GM 「じゃあよろしく」と言って電話が切れる。 ◇松岡 「池上さん来るって」 ◇岡部 「お! 来るか」 主役を待って部屋を明るくしつつ、クラッカーを持って準備する。 ◇GM じゃあしばらくすると、事務所の扉がノックされ、池上が入ってくる。 ◇岡部 シーンとしている。 ◇GM 「あれ? 誰もいないんですか? 池上です」 ◇岡部 「今だ!」クラッカーを鳴らす。 「池上くんおめでとう」(一同爆笑) ◇茜 何が『おめでとう』なの(笑)? ◇岡部 いや、何かこういう時は何か祝わなきゃと思って。 ◇GM 「何ですか?」 ◇岡部 「ビックリパーティー。日本じゃこういうことやらないだろ?」 ◇松岡 「アメリカとかでもやるんですか?」 ◇岡部 「(勇の問い掛けを無視して)今日は池上くんにおごんなきゃいけないという、義理堅いこの俺が催したパーティーだからどんどん飲んでよ」 ◇GM 「はい」 ◇岡部 「じゃあ乾杯!」 ◇松岡 「乾杯!」 ◇GM 「ああー。仕事の後の一杯は最高だ!」 ◇茜 「勇くんお酒飲んでもいいの?」 ◇松岡 「いいんだよ。消毒消毒」 ◇岡部 「早速焼肉をはじめようか」 ◇GM 「今日は焼肉パーティーなんですか?」 ◇岡部 「そうだけど、何で?」 ◇GM 「パーティーって言ってたから、焼肉だとは思わなかった」 ◇岡部 「まあまあ、食べて食べて」 ◇GM 「は、はい」 ◇岡部 軽い話から、最近の重い話に移る。 「最近は嫌な事件が続いて」 ◇松岡 「池上さんも大変ですよね」 ◇GM 「まあね……」 ◇岡部 「ここ最近の変死体の死体解剖はおまえがやってるな?」 ◇GM 「そうですね。他の人が変死体とか嫌がって」 ◇岡部 「そうなの?」 ◇GM 「普通は当番制になってるんですけど、人数が僕と後2人しかいないもんですから」 ◇茜 「大変なんですね」 ◇松岡 「事件は現場で起こってるんだ! ハッハッハッハ」 勇くんは酔っ払っていた。 ◇茜 だめじゃん(笑)。 ◇岡部 先に酔っ払ってどうすんだよ(笑)! ◇松岡 勇くんはあまり酒に強くなかった。 ◇岡部 「何だよもう」 ◇GM 「そういえば権藤さんもあれですよね。自分で頭撃ち抜くだなんて」 ◇岡部 「何でそんなことしたのかな?」 ◇GM 「さーあ?」 ◇松岡 「(酔った口調で)あれっすよ。操られてたんですよ」 ◇GM 「操られてた?」 ◇松岡 「(酔った口調で)電話でね。電話を取ったらそうなったの」 ◇GM 「電話を取ったら?」 ◇岡部 バキ! 殴って眠らせる。 ◇茜 「ああ、おじさん!」 ◇岡部 「余計なこと言うからだよ」 ◇GM 「電話がかかってきたんですか?」 ◇岡部 「う、うん。またこれがタイミングよくかかってきたわけよ。 おそらく権藤さんも操られていたんだと思う」 ◇GM 「あの権藤さんが!?」 ◇岡部 うなずく。 ◇GM 「操られていたって誰に?」 ◇茜 「多分この一連の事件の真犯人」 ◇GM 「一連の事件というと?」 ◇茜 「5年前の、父が刺殺された事件から……」 ◇GM 「あの事件も何か関係してるって?」 ◇岡部 「ああ。5年前の事件の関係者が死んでるんだ」 ◇GM 「関係者……」 ◇岡部 「関係者、目撃者、実行犯、そして権藤さん。で、俺たちも狙われたわけ」 ◇GM 「狙われたんですか?」 ◇岡部 「そうだ」 ◇GM 「誰に?」 ◇岡部 「一つ言ってやろうか? おかしいのは俺たちが狙われる前に、何故おまえが狙われなかったかってことだ」 ◇GM 「僕がどうして狙われなきゃいけないんですか?」 ◇岡部 「そんなのわかんねえよ」 ◇茜 おじさん(笑)。 ◇GM 「今の話を聞くと、5年前の事件に関わった人が狙われるんですよね? 権藤さんも岡部さんも、この事件の担当だったんですよね。でも何で僕が?」 ◇岡部 手伝ってないんだっけ? ◇GM ええ。5年前の事件には関わってないですよ。 ◇岡部 そうか、間違えた。 「まあ一つ考えてみろよ。おまえは心理学を専攻していたんだよな?」 ◇GM 「ええ」 ◇岡部 「人を操るのは可能か?」 ◇GM 「岡部さんは催眠術を信じますか?」 ◇岡部 「あまり」 ◇GM 「あれは本当に出来るんですよ。実際僕も出来ますし」 ◇岡部 「本当か!」 ◇GM 「テレビのようにはいきませんよ。過去の出来事を思い出させるくらいです」 ◇岡部 「じゃあ記憶力の悪い俺にかけてくれ」 ◇GM 「わかりました。何について聞きますか?」 ◇岡部 「5年前のことについて、これにしよう」 ◇GM 「はい。じゃあソファーに横になってリラックスして下さい」 ◇岡部 「おう」 ◇GM 「岡部さん。あなたは深ーい海の中にいます。そしてゆっくりと沈んでいきます」 そして君は池上の言葉につられ、だんだん心地よくなってきます。 そして5年前の事件のことを聞かれるんですが、君は首を振りながら、 「違う! 違うんだ!」と言っていますね。 ◇松岡 「何だ?」 ◇岡部 恐ろしい。 ◇茜 「どういうこと?」 ◇GM 「そうじゃない! そうじゃなーい!」と岡部くんは喚くんですが、それを池上が必死で止めますね。そうすると君はハッと目覚める。 ◇松岡 嫌なことあったから忘れてたんじゃないの? ◇茜 うん ◇GM 「岡部さん! 大丈夫ですか?」 ◇岡部 「何が?」 ◇松岡 「俺じゃないって言ってたよ」 ◇茜 「違うよー」 ◇GM 「何か思い出したくないことが心に残ってるんですね」 ◇松岡 「思い出させて下さい!」 ◇GM 「そういうのはやめておいた方がいいですね。心の中から帰って来れなくなるかもしれませんから」 ◇松岡 「それでもいいです(笑)」 ◇茜 「よくないよ(笑)! バカ勇」 ◇岡部 「何か忘れてることあったかな?」(心の奥に閉じ込めてあるから本人は忘れてるんだろ? 思い出せるわけないじゃん) ◇GM 「何か強烈に忘れたいことがあったんじゃないですか?」 ◇松岡 「やっぱり5年前の事件がキーワードですね。先生」 ◇岡部 「そうだなー」 ◇茜 「5年前って言ったら11歳だもんな」 ◇岡部 「俺25歳だ」 ◇茜 「でもすごい! 催眠術って本当にかかるんだ!」 ◇GM 「まあね」 ◇岡部 「今度ちゃんとしたところに頼んでみようかな」 ◇GM 「僕だってちゃんとしてますよ!」 ◇茜 (笑)。 ◇松岡 「茜は5年前の事件何か覚えてないの?」 ◇茜 何か覚えてるんですか? ◇GM これといったことは覚えてないね。 ◇茜 「小さかったから何も覚えてないよ……」 ――しばしの沈黙―― ◇岡部 「『かなえ』って何者なの?」 ◇松岡 そんな突然聞いたって(笑)。 ◇茜 何て唐突な。 ◇GM 「取り敢えず調べてみましたけど。手掛かりになるのが入院している香取さんと千葉さんだけなので。 それにどうしても『かなえ』のことになると、2人とも口を閉じてしまって」 ◇岡部 こいつ(池上のこと)しかいないよな。 ◇茜 もはや生きてるのがママとこの人しかいないもんね(笑)。 ◇岡部 そうなんだよね。 ◇松岡 どっちかだと思うんだけどな。 ◇岡部 ここで他の誰かが出てくるわけないしな。 ◇茜 千葉瞳ってこともないだろうし(笑)。 ◇GM じゃあそんな時にですね。池上くんの電話が鳴りますね。 ◇松岡 おいおいおいおい。 ◇茜 何か嫌ーな感じ。 ◇GM 「はい。池上です。何! わかったすぐ行く! すいません。これから急に仕事が入って……」 ◇岡部 「ええ!」 ◇GM 「すいません。タクシー呼んで下さい」 ◇茜 「はーい」タクシーを呼ぶ。 ◇GM 「千葉智子と香取京子が……亡くなったそうです」 ◇岡部 「何で?」 ◇GM 「わかりません。香取京子の方なんですけど、看護婦の話では『かなえ』が出たってそう言いながら、病院の屋上から飛び降りたって……」 ◇岡部 「『かなえ』が出た?」 ◇GM 「取り敢えず僕は病院に急ぎます!」 ◇岡部 「お、おお」 ◇松岡 「参りましたね先生」 ◇岡部 「誰も残らなくなるじゃないか」 ◇GM しばらくすると事務所にタクシーが来たようで、池上は病院に向かうね。 ◇岡部 「俺たちも病院へ行ってみるか?」 ◇松岡 「そうですね」 ◇茜 「酔い覚ましに歩いて行こうね」 ◇岡部 「そうだな」 ◇松岡 「ええー!」 ◇GM じゃあ君たちは病院に向かった。 11月2日 PM10:00 総合病院 ◇GM 君たちは総合病院に到着する。 ◇岡部 「すいません。千葉智子の家族ですが……」 ◇GM 「ではこちらに」と看護婦さんは案内してくれる。 そこには2つの遺体が安置されている。 ◇茜 「智子はどうして?」 ◇GM 「それが心臓麻痺なんです」と看護婦さん。 ◇岡部 「不信な人物とか見ませんでしたか?」 ◇GM 「いえ」 ◇岡部 「『かなえ』が来たか……」 ◇松岡 「『かなえ』『かなえ』『かなえ』『かなえ』ですね結局(怒)」 ◇GM 「あ! そういえば池上さんに合いに来た女性がいました」 ◇岡部 「池上に?」 ◇GM 「はい。でももう帰られたと伝えたら、お帰りになりましたけど」 ◇松岡 「それは誰ですか?」 ◇GM 「さあ。名前は聞きませんでしたけど、奇麗な人でした」 ◇松岡 「それは39歳くらいの人ですか?」 ◇GM 「多分……。そういえば今話題の『YAYOIブランド』のスーツを来ていました」 ◇岡部 ガクッ。 ◇松岡 「赤いスーツですか?」 ◇GM 「はい」 ◇茜 「その人は酔ってる様子がありましたか?」 ◇GM 「サングラスをかけていたので。言葉ははっきりしていましたけど」 ◇茜 「何時頃ですか?」 ◇GM 「8時頃ですかね」 ◇茜 連絡が来たのは何時ごろ何ですか? ◇GM 9時頃ですね。 ◇松岡 「先生」 ◇岡部 「何だ?」 ◇松岡 「行ってみます?」 ◇岡部 「重い。体が重いぜ」 ――しばしの沈黙―― ◇岡部 「茜は来なくていいぞ」 ◇茜 「どうして(泣)」 ◇岡部 「俺が姉貴に何言うかわからないから」 ◇GM そんな時ですね。ナースセンターからもう1人の看護婦さんがやって来て、ここにいる看護婦さんに注意しますね。 「駄目じゃない。薬品庫の鍵かけ忘れちゃ」 「あ! ごめんなさい」 「もう。最近盗難多いんだから、気を付けてよ」 ◇一同 「盗難!?」 ◇茜 「ひょっとして注射器とかもですか?」 ◇GM 「ええ……」 ◇茜 「例えば水酸化ナトリウムとかインシュリンとか青酸カリとか?」 ◇GM 「具体的ですけど、ええ」 ◇岡部 「それ本当なんですか?」 ◇GM 「はい」 ◇茜 「そういった薬品関係持ち出すの、病院の関係者なら容易ですよね?」 ◇GM 「割と簡単だと思います。だから私たちの間では誰かが持ち出したんだって、噂になってたんですよ。ここだけの話にして下さいよ」 ◇松岡 「池上とっちめてみますか?」 ◇岡部 「池上くんねー」 ◇茜 「池上さんすら利用されてたりして」 ◇松岡 「憶測は止めようぜ」(おまえたちの全てが憶測じゃないか!) ◇岡部 「池上くんは今検死中?」 ◇GM 「いえ。今日は少し酔っているということなので、お帰りになりましたけど」 ◇松岡 「池上の家行ってみます」 ◇岡部 「そうだな」 ◇GM では君たちは池上の家に向かった。 11月2日 PM10:30 池上修司宅 ◇GM 池上の家に着いた君たち。電気は消えているようだね。 ◇松岡 呼び鈴を押す。 ◇GM 返事はないね。 ◇岡部 携帯に電話する。 ◇GM 電源を切っているのか掛からないね。 ◇茜 「あっちに……」 ◇松岡 「弥生さんの家にいるのか?」 ◇茜 「多分」 ◇岡部 自宅にはいない様子ですか? ◇GM そうですね。 ◇茜 「家に行ってみようか?」 ◇岡部 「そうしよう」 ◇GM では君たちは茜の家に向かった。 11月2日 PM11:00 鈴本邸 ◇GM では君たちは鈴本邸にやってくる。 ◇茜 明かりは点いてますか? ◇GM リビングに点いているようですね。 ◇岡部 玄関に靴は? ◇GM 女性用の靴しかないですね。 ◇岡部 いないな。 「良かったっていうのか、何なのか」 上がっていく。リビングにいるのかな? ◇GM ではリビングまで来ると、赤いスーツ姿の弥生さんがソファーに座ってワインをラッパ飲みしてますね。その胸元は少しはだけている。 ◇岡部 「いつまで飲んでんですか?」 ◇GM 「あら三郎? いちいちうるさいわね。どれだけ飲もうと私の勝手でしょう」 ◇松岡 「お邪魔してまーす」 ◇GM 「あらあなた達もいたの? 飲むんだったらそこら辺に転がってるから適当に開けて飲んでよ」 ◇岡部 「何なんだいったい?」 ◇松岡 世捨て人。 ◇岡部 ワインを取り上げる。 ◇GM 「何するのよ?」 ◇岡部 「みっともない」 ◇GM 「いいでしょう。何も路肩で飲んでるわけじゃないんだから」 ◇岡部 「1人で飲んでるのがみっともないって言ってるんだよ」 ◇GM 「一緒に飲んでくれる人もいなくなっちゃったからね……。それより何しに来たの? 茜1人じゃ物足りないから私も誘いに来たの?」 ◇岡部 「何? どういう意味だ!」 ◇GM 「まったくそういう趣味があっただなんて」 ◇茜 残ってるワインを掴んでひっかける。何かちょっとむかついた。 ◇GM 「濡れちゃったじゃない」とスーツを脱ぎ捨てる。 ◇松岡 「何で今日、病院にいったんですか?」 ◇GM 「池上くんに会いにいったの」 ◇松岡 「何で?」 ◇GM 「1人じゃ寂しいからよ。付き合ってもらおうと思って。こんな私に付き合ってくれるのは池上くんしかいないからね」 ◇茜 「本当にそれだけ?」 ◇GM 「それだけよ。ああ、そういえばあなたの友達も入院してるって聞いたから、お見舞いにいったわよ」 ◇岡部 「会ったのか?」 ◇GM 「会ったわよ」 ◇松岡 「弥生さん。『かなえ』って知ってますか?」 ◇GM 「『かなえ』? 知らないわ」 ◇松岡 「池上が付き合ってる女性とか……」 ◇GM 「池上くんのことはよく知らないから、直接本人に聞いたら?」 ◇松岡 弥生さんに聞こえないように、 「やっぱり池上が犯人なんじゃないですか? 弥生さんが好きだからやったとか」 ◇岡部 「回りくどいな」 ◇茜 「でも最終的に成功すれば確実だよね」 ◇GM じゃあ弥生さんは床に転がっているワインを広い、栓を抜いて飲み始める。 ◇岡部 「池上とはそういう関係なのか?」 ◇GM 「そういう関係って?」 ◇岡部 「男と女の関係だよ」(おいおい。少しは自分の姉貴を信じろよ) ◇松岡 「先生こんな時に! 茜もいるのに」 ◇岡部 「いいんだよ。 おまえの惚れてたのは権藤じゃないのか?」 ◇GM 「あの人は優しかっただけ」 ◇岡部 「優しかっただけって……」 ◇GM 「そう、それだけよ」 ◇岡部 「じゃあ池上とは」 ◇GM 「池上くんとは寝たわ。何でも言うこと聞いてくれたし、寂しい時そばにいてくれたから」 ◇茜 池上くんとはいつからだったんだろう? ◇松岡 「池上とはいつからなんですか?」 ◇茜 ごめん。直接聞けないから……。 ◇GM 「いつからだったかな? 覚えてないわ」(だって嘘だもん) ◇岡部 「本当に池上と寝たのか?」(だから嘘だって) ◇GM 「どっちでもいいじゃない」 ◇松岡 「取り敢えず今日は帰りましょう、先生」 ◇茜 「行こう。こんな状態じゃまともに話出来ないよ」 ◇岡部 「もう寝ちまえ」 寝室に連れて行く。 ◇GM じゃあ弥生は抵抗しますよ。 「帰るんでしょ? 早く帰りなさいよ! 私はここにいる。ベットには行かない」 ◇松岡 ベットに池上くんが死んでたりして(笑)。 ◇茜 嫌な予感はしたんだよね。(まだ決まってないって) ◇岡部 うそー! そんなの?(大丈夫だって) ◇茜 ベットルームに走ります。 ◇松岡 俺もベットルームに走るぜ! ◇岡部 俺は残る。 ◇GM では2人はベットルームに走るんですが、ベットルームには誰もいない。 ◇松岡 何だ。疑心暗鬼にかかってるだけだった。 ◇GM とその時、勇くんは後ろから後頭部を殴られ、意識を失う。 ◇茜 ああー! 後ろからきました。 ◇松岡 ガタッ(倒れる音らしい)。 ◇茜 「勇くん!」振り返る。 ◇GM では、そこには何か棒のような物を持った池上が立っている。 ◇茜 「どうして? やっぱり一連の事件はあなたが関わっていたんですか?」 ◇GM 「君たちはどこまでわかっているんだい?」 ◇茜 「どこまでわかっていたら私たちを殺します?」 ◇GM 「その口ぶりでは、もう少しで殺さなければいけないみたいだね。 でも、僕は君たちを殺しはしないよ」 ◇茜 「あなたは直接手を下さない。そういうことですか? 今までのように……」 ◇GM 「流石だね。そう、僕は直接手を下さない。 これは一種のゲームだよ。僕が、人をどこまで操れるかのね」 と池上は携帯を鳴らす。 ◇茜 ああ! ◇GM その頃、リビングの方。 ◇岡部 はーい。 ◇GM 家の電話が鳴ると、弥生さんが急に君の方に手を伸ばしながら、 「三郎。あなたでもいいのよ……」と近づいてくる。 ◇茜 GM最低! ◇GM へへーんだ! ◇岡部 どうしよう? 酔ってるだけだと思ってるので、そのまま抱き上げて……。 ◇GM じゃあ君が抱き上げると首に手を回してくる。 ◇岡部 いやーん(笑)。 「バカやってんじゃないよ……」 ◇茜 おじさん対処に困る。女に免疫ないんだな(笑)。 ◇岡部 「おまえの相手は俺じゃないだろ?」 ◇GM 「気にすることないのよ。今は姉弟じゃないんだから」 ◇岡部 「今は……?」 ◇松岡 え!? ◇茜 大元だったりして。 ◇松岡 大元? ◇茜 池上くんが一番最初に『かなえ』という人物を植え付けた人。 ◇松岡 最初に色々やらせてたと? ◇茜 自分に足が付くのが嫌だから、誰かを『かなえ』に仕立てなきゃいけないでしょ。 『かなえ』は女性だし。 ◇岡部 「もういい加減にしろ!」 突き放す。 ◇GM じゃあ離れます。でもまだ電話のベルは鳴っている。 ◇岡部 俺が出る。 「誰だ!?」 ◇GM 「だーれだ?」 ◇岡部 「池上か! 今どこにいる?」 ◇GM 「あったりー。どこだと思う?」 ◇岡部 「近くにいるんだろう? ベットルームか?」 ◇GM 「流石だね」 ◇岡部 やべ! 電話線を抜いて上に走る。拳銃は抜いておきます。 ◇GM 池上は電話を切って茜ちゃんに言うよ。 「君の愛するおじさんが助けに来るみたいだよ」 ◇茜 「ゲームはここで終わりね」 ◇GM 「まだ終わらないよ。 それにしても君は奇麗だね。弥生さんそっくりだ」と近づいてくる。 ◇茜 うぅぅ。後ずさる。 ◇松岡 僕は復活できないんでしょうか? ◇GM あ! 忘れてた! ◇松岡 酷い(笑)! ◇茜 (笑)。 ◇GM 冗談だよ。では、岡部くんが扉を開けると同時に勇くんは目を覚ます。 目の前では池上が茜を襲おうとしている。 ◇松岡 「うぅぅぅ。池上ー!」蹴りくれる。 ◇岡部 撃とうかな。 ◇GM 池上は君たちに気付くと、茜ちゃんを盾にする。 ◇松岡 「ぬおう!」止まる。 ◇GM 「あれで起き上がるとは。流石にタフだね、勇くん」 ◇松岡 「畜生! よくもやりやがったな!」 ◇岡部 「大丈夫か勇? 立てるか?」 ◇松岡 「俺は大丈夫です」 ◇岡部 「茜は大丈夫か? 気をしっかり持てよ」 ◇茜 「うん」 ◇岡部 何か武器は持ってるんでしょうか? ◇GM 君の位置からは見えないね。 ◇松岡 メスとか持ってたりして。(そうか! それもいいな) ◇岡部 少しづつ近づいていきたいな。 ◇松岡 同じく。 ◇GM 君たちが近づいてくると、池上は扉と反対の方を見て、 「そちらに行ってもらおうか。まさか茜ちゃんがどうなってもいい、ってわけじゃないだろう?」 ◇松岡 むきゅー。 ◇岡部 仕方がない。下がる。 ◇GM じゃあ池上はゆっくりと扉のほうに移動する。 ◇松岡 「逃げられないぞ池上」 ◇GM 「それはどうかな?」 ◇岡部 うう。近づく。 ◇GM 「近づかない方がいいよ」 ◇茜 「何で殺すの?」 ◇GM 「何がいいかな?」 ◇茜 「水酸化ナトリウム、インシュリン、青酸カリ、それともメスか何か?」 ◇GM 「やっぱり、君たちはここで片付けなきゃいけないようだね」 ◇岡部 「もと刑事を嘗めるなよ。下手なまねをしたら、すぐに撃ち殺してやる」 ◇GM では茜ちゃん。池上は君の脇腹に何か注射するね。するとその辺りの感覚が麻痺してくる。 ◇茜 うぅぅぅ。 ◇岡部 「茜に何をした!」 ◇GM 池上は注射器を床に投げ捨て、右手にメスを握る。 ◇松岡 「てめえ何しやがった!」 ◇岡部 「てめえのゲームにはほとほと飽きてきたんだよ」 ◇松岡 先生と小声で話す。 「先生どうしますか?」 ◇岡部 「2人で飛び掛ろう」 ◇松岡 「俺がメスを……」 ◇岡部 「俺が茜を。タイミングは銃一発だ」 ◇松岡 「わかりました」 ◇岡部 拳銃を構える。 「この場で殺してやろうか?」 ◇GM 「大事な姪に当たったらどうするんだ?」 ◇岡部 「多少痛くても構わないな?」 ◇茜 「ありがたいことに麻酔が効いてるみたいだから」 ◇岡部 「だってさ……」撃つ! ◇松岡 突っ込む! ◇GM じゃあ勇くんは池上の右手首を掴む。 ◇岡部 そのまま茜を奪う! ◇松岡 そして組み伏せる。 ◇GM では池上は取り押さえられる。 ◇松岡 カーテンか何かで縛り上げる。 ◇GM じゃあ池上は縛られてしまいますね。 ◇茜 「ママは?」 ◇松岡 「ちょっと見てくるよ」 ◇GM 弥生さんはソファーで寝ているようですね。 ◇松岡 戻ってくる。 「大丈夫だった」 ◇茜 「とにかく警察に……」 ◇岡部 「警察ね……」 ◇松岡 「その前に池上に話を聞きますか?」 ◇岡部 「リビングに移動しよう」 ◇GM では君たちはリビングに移動してくる。 ◇岡部 銃口を向けたままでいる。 ◇GM 「これでゲームは終わりか……」 ◇茜 「GAME OVERの言葉をそのままお返しします」 ◇GM 「まったくだな」 ◇松岡 「『かなえ』って誰なんだ?」 ◇GM 「『かなえ』は理想の女性といったところかな」と弥生さんの方を見ますね。 ◇岡部 「全部おまえが仕組んだことか?」 ◇GM 「そうだよ」 ◇岡部 「姉や権藤を操って、何の関係もない奴らを殺したのはおまえだな?」 ◇GM 「まあ、ちょっとした実験だからね」 ◇岡部 「実験?」 ◇GM 「そうだよ。色々なものを利用して、人はどこまで他人の命令を実行できるかのね。全部上手くいったけどね。 裕治さんには悪いと思ってるけど、実験のための足がかりだったからね」 ◇岡部 殴る! ◇GM 「しょうがなかったんだよ。生きてたら邪魔だもん。お陰で上手くいったよ」 ◇岡部 「自首するか?」 ◇GM 「どうしようかな?」 ◇茜 「犯罪にならないんじゃ……」 ◇松岡 「日本は遅れてるから、精神的なもの、ましてや二重人格なんて立証は難しいですよ」 ◇岡部 「おまえの罪を償える場所はない」 ◇GM 「じゃあどうするの?」と池上はへらへらと笑っている。 ◇松岡 「こいつ罪だなんて思ってないですよ!」 ◇GM 「残念だな」とバカにするように君たちを見回す。 ◇茜 「最初からわかっててやったくせに」 ◇GM 「そうかな? でもまあ日本万歳ってところかな」と口元に笑みを浮かべる。 ◇岡部 「おまえには罪を償ってもらう」 引っ張っていく。 ◇松岡 「何処に行くんですか?」 ◇岡部 「警察だよ」 ◇松岡 「だってそれじゃあ……」 ◇GM 「そう、どうにもならないよ。 5年前の事件の責任者は権藤だった。そして僕の思い通りに事は進んだ。今回もそうかもね」 ◇岡部 仕方がないなー。やっぱりこうなるのかな? 「じゃあ俺にも感謝するんだな。おまえに罪を償わせてやる」 引っ張っていく。 ◇松岡 「何処に行くんですか先生?」 ◇岡部 この家に車はありますか? ◇GM あるよ。 ◇岡部 じゃあ池上をトランクに入れる。 ◇茜 「おじさん? まさか……殺す気じゃ」 ◇岡部 「まさか。そんなことはしないよ」 ◇茜 「本当に?」 ◇岡部 「当たり前だろ。俺がそんなことするわけないじゃん」 ◇茜 「う、うん」 ◇松岡 何も言えない! ◇岡部 「俺が警察を納得させてみせるよ」 車に乗り込む。 ◇GM 2人をおいて行くんですか? ◇岡部 そうだな。 「明日事務所で会おう」 ◇松岡 「絶対ですよ先生」 ◇岡部 「ああ」 ◇GM じゃあ君は車を走らせる。2人はちょっと待っててね。 ◇松岡&茜 はーい。 ◇GM じゃあ岡部くんは? ◇岡部 まず探偵事務所に行って、看板を外して、メモを書いておく。 それで崖のある海まで行く。 ◇茜 やっぱりそうくるのか。 ◇GM では海岸に到着する。 ◇岡部 降ろす。 「苦しかったか?」 ◇GM 「いや。それにしても海だなんて、こんなところに連れて来てどうするつもりなんだ?」 ◇岡部 「おまえが死ぬには、ここは奇麗すぎるな。 ここでおまえの罪を償うってことだ。俺がその見届け人だ」 ◇GM 「頼む! 助けてくれ!」と池上は君に懇願するけど。 ◇岡部 「駄目だ」 ◇GM 「やっぱり駄目か」と今度は笑いだすよ。 ◇岡部 「苦しんで死ね」突き落とす。 ◇GM では池上は海へと転落していくが、その表情は笑っている。 ◇松岡 一つだけ気になってることがあるんだよね。 ◇茜 おじさんも催眠術かけられてたりして。 ◇松岡 あの事務所で見てもらった時に……。 ◇岡部 それやめて。それやめてちょー。 「池上。おまえは死ぬべきなんだ。 俺がこの町にいたんじゃ勇も茜も安心して暮らせない。何処か違う場所で暮らすか」 逃亡生活に入る(笑)。 ◇茜 一気に犯罪者臭くなったよ(笑)。 ◇GM では一方、家に残った人たち。 ◇松岡&茜 はい。 ◇茜 ママは? ◇GM ソファーで寝てる。 ◇松岡 じゃあベットルームに運ぶ。 ◇GM では勇くんがベットルームに運ぼうとした時ですね。丁度深夜零時を知らせる時計の鐘が鳴る。 ◇茜 ああ! そんなー! ◇松岡 いやーん。 ◇GM その音を聞くと、弥生さんがスッと立ち上げる。 ◇松岡 「な、何だ?」 ◇茜 「ママ……?」 ◇GM 「あ、茜……」と言いながら口から赤いものが溢れてくる。 「違うのよ……茜。私じゃ……」とそのまま倒れてしまう。 ◇松岡 「お、おい!」 駆け寄る。 ◇茜 「マ、ママ(泣)!」 ◇松岡 「救急車だ!」 ◇茜 急いで119番に電話する。 ◇GM じゃあすぐに救急車を向かわせるとのことですね。 ◇松岡 「でも何なんだ急に」 ◇茜 「わかんないよ。12時の鐘が鳴って……」 ◇松岡 「暗示じゃないだろうな?」 ◇GM では弥生さんが茜ちゃんに手を伸ばす。 ◇茜 「ママ(泣)」手を握りしめる。 ◇GM 「茜……ごめんね。何も……してあげられなくて……」 ◇茜 黙って首を振る。 ◇GM 「本当に……本当に、あなたはいらない子だったのよ!」 と笑いながら息絶える。 ◇茜 な、な……。 ◇岡部 暗〜。 ◇松岡 そうくるんじゃないかと思ったんだよな。 ◇茜 酷い……。 ◇GM そして間もなく救急車のサイレンが聞こえてくる。 ◇松岡 もう死んでるんですよね。 ◇GM はい。 ◇松岡 取り敢えず後は成り行きに任せる。 ◇GM わかりました。そして鈴本邸には警察の調査が入りったり、君たちは取り調べを受けたりして、明朝探偵事務所に帰ってくる。 しかし看板が外されており、扉には鍵が掛かっているようですね。 ◇松岡 合鍵で開ける。 ◇GM 中に入るとテーブルに書置きが置いてある。書置きには、 『岡部三郎探偵事務所は本日を持って解散します。財産に関しては2人で平等に分けてください。 PS 姉貴は寂しがりやなので、ちゃんと家には帰ってあげてください 』 と書いてある。 ◇松岡 つらー。それつらーい。 ◇茜 厳しい……。 ◇松岡 「戻ってくるって言ったじゃねえかよー!」 ◇茜 「ママもこんな気分だったのかな?」 ◇松岡 「お父さんが死んだ時か?」 ◇茜 「うん」 ◇松岡 「さあ、どうかな。俺にはわからねえよ。 おまえはこれからどうするんだ?」 ◇茜 「わかんない。遺産相続とかでごたごたすると思うし」 ◇松岡 「大変だな」 ◇茜 「お金なんていらなかったのに」 ◇松岡 「何も無くなっちまったな」 ◇茜 「勇くんはどうするの?」 ◇松岡 「そうねー。探偵でもやろうかな。先生待ってなくちゃいけないからな」 ◇茜 「帰ってこないのわかってても?」 ◇松岡 「こんな町だけど、俺はこの町が好きだから」 ◇茜 「カップラーメンばかり食べないで、ちゃんと栄養のある物食べなさいよ。 もう、何も作ってあげられないから……」 ◇松岡 「どこか行くの?」 ◇茜 「まだ現役高校生の茜ちゃんは、何処の親戚に引き取られるのでしょうか?」 ◇松岡 「ああ、そっか」 ◇茜 「それにここにくるのも辛いし」 ◇松岡 「じゃあおまえも待っててやるよ。傷が癒えたらまた来ればいいさ」 ◇茜 「どこまで信じればいいんだろう……」 ◇松岡 切り返しにくい言葉を言われてしまった。 「俺は嘘は言わないぜ」 ◇茜 「嘘つくくらいの頭はないか(笑)」 ◇松岡 「うるさい(笑)」 ◇茜 「荷物持って帰るね」 ◇松岡 「ああ。元気でやれよ」 ◇茜 「じゃあね……」 こうして全ての事件は終わった。 全てが始まったここ、岡部三郎探偵事務所で、2人は終わりを告げ、別れるのだった。 ……子供達のはしゃぎ声、車の行きかう騒音。 息づく町の音。 どこか遠くに聞こえた。 家路につく茜は、 心の中で、誰かが笑ったような気がした……。 |
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